【数字で判明】職場の「眠い・だるい」はCO2のせい?生産性が半減する“魔の濃度”と対策 午後3時。ランチのせいでもないのに、なんだか瞼が重い…🥱 集中しようとしても、頭にモヤがかかったみたいで、仕事がはかどらない…

「寝不足かな?」「疲れてるのかも…」 多くの人が、そう自分のせいだと思っています。でも、もしその原因が、あなたのせいではなく、今まさに吸っている 「オフィスの空気」にあるとしたら、どうしますか?最近、筆者が知った事実を共有します。二酸化炭素濃度が労働生産性に大きくかかわるようです。

実は、科学的なデータも、この「二酸化炭素濃度犯人説」を裏付けているんです。 今回は、そんな職場の「なんとなく不調」の意外な原因と、誰でも今日からできる簡単な解決策を、具体的な数字を交えてご紹介します。結論:窓開けろ


そもそも、なんでオフィスの空気は「よどむ」の? 原因①:私たちの「呼吸」 私たちは息をするとき、酸素を吸って、二酸化炭素(CO2)を出します。たくさんの人が同じ部屋にいれば、部屋の中 のCO2はどんどん増えていきます。

原因②:密閉されたオフィス 最近のオフィスビルは、省エネのために窓が閉め切られ、隙間なく作られています。そのため、私たちが吐き出したCO 2が外に出ていかず、部屋の中にどんどん溜まってしまうのです。

ここで、空気の濃さを表す「ppm」という単位を少しだけ覚えてみてください。 外のきれいな空気は、だいたい400ppm。これが、1,000ppmを超えると、私たちの体にだんだん影響が出始めると言われ ています。


「よどんだ空気」の恐るべき影響【衝撃データ】 信じられないかもしれませんが、これはアメリカのハーバード大学などが行った、とても有名な研究でわかった科学的 な事実です。

CO2濃度が約1,400ppm(換気の悪い会議室レベル)になると…
🎯 戦略を立てる能力が、きれいな空気の時に比べて半分以下に!
📚 情報をうまく使う能力も、半分以下に!
🚨 いざという時の対応力も、大きく低下!

(情報源:ハーバード大学公衆衛生大学院ほか共同研究)

重要な会議のはずが、換気が悪いだけで、参加者全員の能力が半減してしまっているかもしれないのです。

ちなみに、日本の厚生労働省も「オフィスのCO2濃度は1,000ppm以下にしましょう」と定めていますが、これはあくま で健康を守るための最低ライン。仕事のパフォーマンスを高く保つためには、もっと低い数値を目指すべきです。


やることは超シンプル!今日からできる「空気の大掃除」3ステップ

でも、ご安心ください!この問題の解決策は、驚くほど簡単です。

ステップ①:【基本】とにかく窓をあける!

一番シンプルで、一番効果があるのが「換気」です。

「1時間に1回、5分だけ」と時間を決めて、オフィスの窓を開けてみましょう。 これだけで、よどんだ空気が外に出ていき、CO2濃度は劇的に下がります。チームでアラームをセットして、「換気タ イム!」と声を掛け合うのも楽しいかもしれませんね。

ステップ②:【要注意】会議のあとは「空気のリセット」を

オフィスの中で特にCO2濃度が1,400ppm以上に急上昇しやすいのが、人が密集する「会議室」です。 会議が終わったら、次の人たちのために、ドアを開けたままにしておきましょう。これだけで、次の会議の生産性が大きく変わってきます。

ステップ③:「空気の番人」を置いてみる 「換気のタイミングが分からない!」という方におすすめなのが、CO2モニター(測定器)です。 これは、室内のCO2濃度を数字で教えてくれる小さな機械。目標はまず1,000ppmを下回ること。できれば800ppm以下を キープできると、脳が良いパフォーマンスを発揮できると言われています。


まとめ:あなたの「だるい」は、あなたのせいじゃない!

具体的な数字を見て、いかがでしたか? 日々の仕事で感じるパフォーマンスの低下は、あなたの能力や意欲の問題ではなく、単にオフィスの空気がよどんでいるサインなのかもしれません。

まずは、この記事を読み終えたら、試しに5分だけ、職場の窓を開けてみてください。 きっと、頭がスッキリして、新鮮な気持ちで仕事に向かえるはずです。

きれいな空気は、きれいなアイデアを連れてきてくれますよ!✨


【情報源】
  • ハーバード大学公衆衛生大学院ほか共同研究 (論文名: “Associations of Cognitive Function Scores with Carbon Dioxide…”) https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/ehp.1510037
  • 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」  https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000771220.pdf